テレビマン次の工程へ、迷わない受渡し。

新人AD・APの制作進行ノート

TV WORK / PRODUCTION DESK

ホーム/番組制作の流れ/このページ

実務ガイド

番組制作の工程と、新人が渡す資料

企画から放送まで、次の担当が判断できる状態を作ります。

編集日:2026-10-29 / 出典の確認日は各資料に記載

このページの目次
  1. 企画では、分かったことと未確認を分けて渡す
  2. ロケと収録では、条件のそろった資料を渡す
  3. 編集へは、素材と使える条件をセットで渡す
  4. 放送・納品前後の残件を、次へ持ち越さない

こんな方に制作工程を初めて担当するAD・AP

このページでできること工程ごとの成果物、確認先、未確認を整理する。

1.企画では、分かったことと未確認を分けて渡す

新人が最初に確認したいのは、番組名、担当する企画、放送や納品の予定、指示を受ける相手、成果物の形式です。AD、AP、ディレクター等の呼び名だけでは担当範囲が確定しないため、今回誰が演出を判断し、誰が予算や外部連絡を承認するかを聞きます。仕事を受けたら「何を、いつまでに、誰が確認する状態で渡すか」を短く書き戻すと、資料を集めたのに用途が違ったという手戻りを減らせます。

リサーチ資料では、情報の内容、一次資料の所在、公開日と確認日、取材で聞きたい点を分けます。出典のない数字や他人の要約を、そのまま番組で使える事実として扱いません。調べた内容が確定していない場合は、確認先と回答予定を添えてディレクターへ渡します。企画として面白いかという判断と、事実や利用条件が確認できたかという状態を分けておくと、次に必要な作業が見えるようになります。

2.ロケと収録では、条件のそろった資料を渡す

ロケ候補が決まったら、場所、日時、人数、撮影内容、機材や車両、公開や放送の想定を整理して、制作責任者が指定する窓口へ確認します。施設の使用、人物への取材、音楽や写真等の利用は別の確認です。東京ロケーションボックスの公開資料も施設条件や変更連絡を扱っていますが、全ての地域の許可を一括して得られるものではありません。申請済みと承認済みを明確に分けて記録しましょう。

収録準備では香盤、連絡網、持出品、確認済みの利用条件を同じ版へそろえます。集合時刻と撮影開始時刻、機材を受け取る時刻を分け、担当が現場へ着いた後に何をするかが分かる表にします。許可内容に変更が出た場合は、新しい条件で確認を受けるまで元の承認がそのまま使えるとは考えません。機器や安全に関わる作業は担当技術者に相談し、新人が手持ちの知識だけで代替を決めないようにします。

企画から放送までの資料受渡し

編集部作成の架空の記入例・作業用ひな形です。実際の条件に置き換えてください。入力は送信・自動保存されません。移動前にCSV保存できます。

工程新人がまとめる資料判断・確認先受渡し期限・版未確認・次の作業

3.編集へは、素材と使える条件をセットで渡す

収録素材はファイルがあるだけでは編集で使えません。収録日、企画、内容、識別番号、保存場所、受渡し先を一覧にし、許諾や使用制限、まだ確認が必要な点を添えます。保存先や複製方法は制作側が指定する手順に従い、個人のクラウドや端末へ便利だからという理由で移しません。元データの削除や上書きは受領・保管の確認前に行わず、何を渡したかを追える状態にします。

編集で必要な場面が不足していたら、似た映像があるからと別の日時や状況のものへ勝手に置き換えません。必要な内容、手元の候補、出典と利用範囲、未確認点をディレクターへ報告します。民放連は権利の種類や二次利用を区別して説明しており、放送に使えた素材が配信等でも同じ条件とは限りません。新人は許諾の最終判断を代行するのではなく、判断できる情報を担当へ渡す役割を確かめます。

4.放送・納品前後の残件を、次へ持ち越さない

完成に近づいた段階では、名前や表記、資料の出典、クレジット、使用条件、未回答の照会を一覧で確認します。チェック済みの印には、誰がいつどの版を見たかを添えます。納品方法や技術仕様は局・制作会社・案件によって異なるため、一般的なファイル形式だけで決めません。修正が入ったら古い版を完成版として送らないよう、ファイル名と受渡し記録を更新し、受領した相手を確認します。

放送後は使用した資料と未使用素材、問い合わせ、返却物、未精算事項を所属先の保管方針に沿って整理します。個人の実績として公開する際も、未公開情報や出演者の連絡先を載せません。この工程表は取材した実在番組の進行実績ではなく、担当へ確認するための編集ひな形です。各工程の終わりに「次の担当が困る情報はないか」を点検し、番組ごとの決まりを追記して使ってください。投稿動画の運用手法はNo.277へ分けています。

作業を終える前の確認

チェック状態だけをこのブラウザーに保存します。記入表の内容は保存しません。

参照した一次資料

公式資料の確認範囲は下記のとおりです。手順・記入例は当サイトで編集しました。製品や開催回、契約ごとの条件は該当する最新の資料で確認してください。