実務ガイド
収録準備の資料セット:香盤・連絡・機材・許可・素材
資料の内容と版をそろえ、現場と編集の受渡しへつなぎます。
こんな方に収録準備の資料を作る新人AD・AP
このページでできること必要な五つの資料を同じ企画・版で整理する。
1.資料の表紙に、対象と版と連絡先をそろえる
収録準備の資料セットは、番組名、企画名、収録日、作成者、更新日時、確認者、共有範囲から始めます。メールの件名だけでは、保存後にどの版か分からなくなります。香盤、連絡網、持出機材、許可確認、素材受渡しの各表に同じ企画識別名を付け、変更履歴を表紙へまとめましょう。最新というファイル名だけを何度も使わず、制作側の命名規則を確認して運用します。
資料には出演者や施設担当の連絡先等が含まれるため、関係者全員へ同じ情報を広げる前提にしません。各担当が必要な部分を見られるよう、共有範囲と保管場所を制作責任者へ確認します。外部へ渡す版には内部メモや不要な個人情報を残さないよう点検します。下の例は架空の取材収録のひな形で、実在する番組の内部資料や連絡先を掲載したものではありません。
2.香盤と連絡網を、行動の順番へ落とし込む
香盤には時刻、場面や作業、場所、出演者、担当、必要な物を並べます。現場によって様式や呼び方が異なるため、先輩の資料を使う場合も各列の意味を聞いてください。撮影開始だけでなく、移動、準備、確認、休憩、撤収を入れ、人物や機材が同時に別の場所へ必要になっていないかを見ます。所要時間が未測定なら仮置きと書き、確認する人と期限を設定します。
連絡網は役職、担当業務、通常の連絡方法、現場での呼び方、不在時の代理をまとめます。誰へでも同時に電話するより、急ぐ内容を最初に誰へ伝えるかが分かるようにします。集合の変更なら影響を受ける人、撮影の継続可否なら所定の判断者へ連絡する経路を確認しましょう。緊急時には通常の承認を待たずに通報や安全確保を進める体制を、現場の安全計画で共有します。
香盤・連絡の架空記入例
編集部作成の架空の記入例・作業用ひな形です。実際の条件に置き換えてください。入力は送信・自動保存されません。移動前にCSV保存できます。
| 順序・仮時刻 | 場所・作業 | 参加者・担当 | 準備物・条件 | 確認先・変更連絡 |
|---|---|---|---|---|
3.持出品と許可は、場所と用途を結び付ける
持出機材は機種や管理番号、数量、付属品、受取担当、返却予定、状態を記録します。何が足りないかをその場で推測しないよう、技術担当から必要な構成の確認を受けます。自分の機器を持参すれば代わりになるとは限りません。電源、固定、無線、撮影条件等が変わる場合は担当者へ相談し、施設の利用範囲も併せて確かめます。受け取った状態と返した状態を記録することが、責任の曖昧さを減らします。
許可確認では、場所、人物、作品や資料等の対象ごとに、誰がどの利用を認めたか、条件、証拠の保存先、追加確認を整理します。撮影してよいことと、放送・配信・告知へ使えることは同じとは限りません。申請の返事がないものを済みにせず、変更で影響する項目を担当へ知らせます。東京の公開ガイドラインは確認観点の参考とし、実際の地域・施設の最新手続きを所管窓口で確認してください。
機材・許可確認の管理表
編集部作成の架空の記入例・作業用ひな形です。実際の条件に置き換えてください。入力は送信・自動保存されません。移動前にCSV保存できます。
| 対象・管理番号 | 用途・場所 | 数量または利用範囲 | 回答・証拠の保存先 | 受取・返却/再確認 |
|---|---|---|---|---|
4.素材の受渡しは、受領確認までを一つの作業にする
収録後は素材の番号、内容、収録日時、保存先、受渡し相手、確認状態を台帳にまとめます。技術担当が指定した方法で複製と確認を行い、転送が終わったという表示だけで内容がそろったと判断しません。件数や識別番号、開けるか等の確認項目は現場の手順に合わせます。原本の保管や返却、削除の判断は責任者へ確認し、編集作業を始める前に使用条件や注意点も受け渡します。
渡した相手から不足や不明点の連絡が来たら、台帳の番号で確認します。似た名前の別素材を送ることを防ぐため、差し替えの理由と版を残し、元の資料との対応も保ちます。収録に参加していない編集担当が、どの条件で撮られた素材なのか分かるかを最後に点検してください。未入手の実際の香盤や素材管理規程は確認待ちとして扱います。今回の様式を現場の承認済み手順だと誤解せず、所属先の書式へ移して使いましょう。
素材の受渡し票
編集部作成の架空の記入例・作業用ひな形です。実際の条件に置き換えてください。入力は送信・自動保存されません。移動前にCSV保存できます。
| 素材ID・内容 | 収録日・保存先 | 使用条件・未確認 | 渡す人→受取る人 | 受領確認・残件 |
|---|---|---|---|---|
参照した一次資料
公式資料の確認範囲は下記のとおりです。手順・記入例は当サイトで編集しました。製品や開催回、契約ごとの条件は該当する最新の資料で確認してください。
- 厚生労働省 job tag|放送ディレクター ↗
確認日 2026-10-29 / 制作の準備、スタッフとの調整、収録・放送での指示とAD等の補助を確認。各社の職務分掌や標準的な一日の時刻を示す資料ではない。 - 日本民間放送連盟|放送基準 ↗
確認日 2026-10-29 / 掲載の2023-05-24改正・2024-04-01施行版で人権、個人情報、正確性等の基本姿勢を確認。個別番組の編集判断や各局の内規は未確認。 - 日本民間放送連盟|放送番組に関する権利処理 ↗
確認日 2026-10-29 / 著作権等、肖像・プライバシー、契約上の約束、二次利用の区別を確認。個別素材の許諾要否や使用可否は判断しない。 - 東京ロケーションボックス|様式・資料ダウンロード ↗
確認日 2026-10-29 / 撮影申請書、手続きフロー、ガイドラインへの公式導線を確認。地域・施設ごとの実際の申請条件は個別確認が必要。 - 東京ロケーションボックス|ロケ撮影隊のためのガイドライン ↗
確認日 2026-10-29 / 現行公式ページが案内するPDFを確認。文書名に2015年の版情報がある。撮影条件、変更連絡、周辺配慮、清掃等の確認項目に用い、掲載当時の法律・期限を現行全国共通条件として転記しない。

